学生が一級建築士を受験する 3つのメリット【体験談】
お久しぶりです。Gnu (ぬー)です。
前回の記事で書きましたが、一級建築士を取るメリットを知ることはモチベーションアップにつながります。
今回は、学科合格から半年経った現在、私が感じた学生が一級建築士を勉強するメリットについてです。
結論から申しますと、①就活 ②研究 ③自己成長 の3つの点でメリットがありました。
目次
①3つのメリット
(ⅰ)就活
私にはある不安がありました。それは企業の方に
「一級建築士の学科合格したってことは、研究活動を疎かにしたの?」
と思われるんじゃないかと不安でした。研究にも全力だった分、一層不安でした。
しかし蓋を開けてみれば、就活に関してはメリットしかありませんでした。
どんなメリットがあったのかというと・・・
現場で働いている社員の方から評価される
受験資格が学生まで拡大されたのはホットなニュースなので座談会などで「受験したの?」と聞かれることがしばしばありました。
そこで感じたのは、人事の方よりも設計や施工管理のように実際に現場で働いている社員の方から、より強い関心を寄せていただいたことです。
現場の第一線で活躍されている社員さんは一級建築士試験を経験された方が多いです。なので、この試験の大変さを理解しています。
目標のために継続して努力できる学生と思っていただけたのではないかと感じました。
実際、あるゼネコンの構造設計部の部長さんから「ぜひ、うちのインターンに来て!」と言っていただけることもありました。
意欲的になれる
みなさんは、就活において一番大事なのはなんだと思いますか?
個人の能力ももちろん重要ですが、私は意欲だと考えます。企業の方は、やる気に満ち溢れた会社の将来を任せられるような学生を望んでいます。
では、どうやって意欲を示すか。それはとにかく質問することです。
私は一級建築士を勉強したことで、社員さんの説明に対して素直になぜ?と思えることがたくさん出てきました。
例えば、超高層に基礎免震を採用した物件を紹介していただいたときに、
「引張力に積層ゴムは耐えられるのだろうか?」
というように、些細なことでも気になったことはすべて質問しました。
その姿勢を評価していただき、後日に個別でインターンシップの機会を設けていただけることもありました。
面接で根拠のある答えを返すことができる
私は当初ゼネコンへの就職を考えていました。そのとき、面談でよく聞かれたことは、
「どうしてデベロッパーや組織設計事務所じゃなくてゼネコンを目指しているの?」
みなさんはこの質問に答えることは出来ますか?
発注者と元請けの関係などを理解していないと答えるのが難しいのではないでしょうか。
私は資格勉強を通して建築業界の仕組みを理解できたので、根拠のある持論を言うことができました。
恥ずかしながら、一級建築士を勉強し始める前の私ではこの質問にうまく返答できなかったと思います。
(ⅱ)研究
一級建築士の勉強は難しいですが、その本質は量が多いだけで問われているのは基本的な内容です。なので大学で行っているような研究を深める一助になることは期待できません。では一体どういった面でメリットになるか、それは、、、
他人の研究内容が理解できる
学会で他人の研究を聞いても、私は内容についていけませんでした。構造の内容ならまだしも、環境や材料になるともう無理です。
しかし、一級建築士を勉強したおかげですべてではありませんが、研究の背景や面白さがが理解できるようになりました。建築人として幅が広がった気がします。
自分の研究内容を相手にわかりやすく説明できるようになった
私の場合、建築構造について体系的に学ぶことで専門的な内容を抽象的に説明できるようになりました。この抽象化ができるようになったことが就活でも非常に活きました。
(ⅲ)自己成長
これは資格勉強の副産物みたいなものです。ではどう成長していったか、それは、、、
自分という人間を深く知ることができた
私は、1000時間程勉強に費やしましたが、このすべての時間集中できていたかというとそうではありません。問題を解きながら、楽しかった思い出や辛かった思い出をふいに思い返す瞬間がありました。最初の頃は、「集中が切れるから嫌だな~」と感じていましたがある時期から客観的に自分を見つめることができるようになりました。なぜ自分は、この経験をこう思うのだろうかを考えることで、
「自分はこうゆう人間だから疲れそうなこれはしないでおこう」
のように自分にあった行動を選択できるようになりました。試験勉強という自分に向き合える機会であったからこそ、このように自分を深く知ることができたのだと思います。
失敗をおそれず挑戦できるようになった
私は現在、自分がやりたいと感じたことは出来る範囲で全部やるようにしています。
このブログも自分の思いを発信する力を身に着けたいと思い、最近始めました。
なぜ、こんなにも前向きになれたかは学科試験で、努力を続ければ必ず成果がついてくるという経験ができたからです。貴重な経験ができたと思っております。
②まとめ
私が経験した一級建築士受験のメリットはいかがだったでしょうか。
学生の私は、一級建築士の勉強をしたことで学生生活が好転しました。
受験を迷っている学生の方は、上記のメリットや次回の「学生が一級建築士を受験する5つのデメリット」を踏まえて判断してみてください。
この記事を読まれた皆さんの参考になれば嬉しいです。
また、「こんなことが聞きたい」等ありましたら、このブログや私のTwitterまで気軽にコメントしていただけたら嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。